2015-03-22

〔今週号の表紙〕第413号 堺出島漁港 山中西放

〔今週号の表紙〕
第413号 堺出島漁港

山中西放


内陸部に棲む者として港は憬れの窓口である。船さえ見ればこころを遊ばせることが出来る。漁港に溢れる船もしかり。見飽きない。

かつて茅渟(茅渟鯛)の海と云われた大阪湾。その豊富な魚介類によって発展した堺出島漁港。臨界の埋め立てなどで今はまるで河の奥に追いやられた感がある。最近、活性化に海産物を直接食べられる「とれとれ市場」が併設された。

漁港は職場であり普段近寄るには気が引ける。市場が併設されたことによってはじめて外来者が普段着で歩ける漁港になった。漁師の消えた静かな昼下がりの漁港。近くに明治の小さな白い木造灯台が残る。



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