2017-09-17

〔今週号の表紙〕第543号 ニキ・ド・サンファルのタロットガーデン 内村恭子

〔今週号の表紙〕
第543号 ニキ・ド・サンファルのタロットガーデン

内村恭子


ローマの北東、車で約2時間の海に近い小さな村の丘の上にニキ・ド・サンファルのタロットガーデンがある。

ガウディのグエル公園に刺激を受けたといわれるこの公園には、タロットカードをモチーフとしながらもニキ独特の解釈の加わった造形作品、有名なナナ、ドラゴン、蛇、鳥、死神などが点在している。



南トスカーナの明るい陽光の下では、タロットという重さはなく、オリーブの木々に囲まれて、多用された硝子のモザイクが輝いている。



中を通り抜けられる彫刻というか建物も多く、老若男女が楽しそうに散歩している。外界から隔てられ、そのスケールは圧倒的な迫力を持ちながらも、中に入れば包み込まれ浄化されるような作品群だ。

ニキが友人から土地の提供を受け、数十年の歳月をかけて作り上げた世界。パートナーのティンゲリーとのコラボ作品も見どころのひとつだ。



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