2018-05-27

10句作品 川嶋一美 蒼く

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川嶋一美 蒼く

くちばしに愛嬌の草夏の鴨

弟に怒られてゐる天瓜粉

みどりごの天上天下素つ裸

台ふきん固く絞れば夏うぐひす

そら豆のその青ほどの祝ひごと

小満や木はそれぞれの白咲かせ

線描の猫のねむりやソーダ水

琉金の鈴鳴るやうに寄りきたる

揺り椅子の揺れのこりゐる柚子の花

父の日やビニールハウス蒼く暮れ

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