tag:blogger.com,1999:blog-6325915141711411690.post3059159745344351528..comments2024-03-25T12:03:13.555+09:00Comments on 週刊俳句 Haiku Weekly: 新撰21の20人を読む 最終回 抒情なき世代Unknownnoreply@blogger.comBlogger2125tag:blogger.com,1999:blog-6325915141711411690.post-50183573763109634482010-06-29T08:43:56.665+09:002010-06-29T08:43:56.665+09:00tenkiさま
コメントをありがとうございます。
新撰21全てを一つの世代としてくくるのは、確か...tenkiさま<br /><br />コメントをありがとうございます。<br /><br />新撰21全てを一つの世代としてくくるのは、確かに無理があるかもしれません。しかし、俳句がどういう風に変化しつつ引き継がれていっているのか、ということを大局的に見てゆく場合に、10年20年程度の年代を一つの世代に括り、それ以前の世代と比較してみることに意義はあるのではないかと思います。それにしても20年をひとくくりに、というのはスパンが長すぎるでしょうから、新撰21の中で20代作家と30代作家と分けた方がより精緻な議論ができたのでしょうが、そこまでは準備不足で出来なかったというのが実情です。<br /><br />実際、書いてみるとなかなかまとまることがなく、いろいろな作家がいるということも改めて分かりました。季語的な世界観とどのように向き合っているか、という点一つに限っても、様々なスタンスがあると感じています。これは人選の際に多様性を意識したという編者の方の意向がきちんと反映されているということでもあるのでしょう。<br /><br />「抒情なき世代」と言う把握は、ひょっとしたら僕だけの感じ方かもしれず、それをきちんと言語化できていたかどうか正直あまり自信が持てないので、指摘していただいてありがたく思います。ただ、言いたかったのは、新撰21の作家が抒情に対して意識的に懐疑、警戒、忌避しているということではなく、たとえ抒情という方向に向かったとしても昭和30年世代とは着地点がおのずと違ってきてしまっているのではないか、というようなことです。抒情がない、と言ってしまって言い過ぎであれば、抒情の質が変化している、ということだ、と本文中に書いたとおりです(でも、「抒情なき世代」と打ち出した通り、僕自身はあんまりないように思っていますが)。もちろん、個々の作家によって程度の差があるのは当然のこととして、ですが。<br /><br />そのことを、天気さんの持ちだしたふんどしを借りてきて「長期不況時代の心性をゆるやかに共有しているのだ」、と簡単に結論付けて良いものかどうかは僕にもよく分かりません。<br /><br />なんだかまとまらない話で恐縮です。<br /><br />山口優夢山口優夢noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-6325915141711411690.post-185471914787432792010-06-28T09:01:20.305+09:002010-06-28T09:01:20.305+09:00ツイッターでも軽く話題になったのですが、19歳から39歳までを含む(じつに20の年齢差!)「新撰21...ツイッターでも軽く話題になったのですが、19歳から39歳までを含む(じつに20の年齢差!)「新撰21」に「世代」の語を用いるのは、無理があるでしょう。<br /><br />(まあ、これは優夢さん自身、すでにお気づきでしょうけれど)<br /><br />一方、シリーズの締めとして、まとめを書いておきたいとの意図はわかりましたが、もし、うまくまとまったら、それは「新撰21」のラインナップの貧しさを示すものになるかもしれません。<br /><br />くだけた捉え方・言い方になりますが、「まとまらない」ほうが、いろいろな作家がいるんだなあ、ということで、豊か。<br /><br />●<br /><br />「抒情なき」という把握は、ちょっとしっくりきませんでした。大半は叙情的な作風に思えます。これは俳句世間全体の「抒情シェア」と同程度かそれ以上。抒情に対する懐疑や警戒、忌避は薄いように思っています(それがいいとか悪いとかではなく)<br /><br />●<br /><br />翻って、『現代俳句の海図』で取り上げられた「昭和30年世代俳人たち」について、高山れおなさんがどこかで語っていたと思いますが、「好景気のなか良い大学を出て良い暮らしが出来ている、いわばプチ・エスタブリッシュメントとでも言うべき社会集団の心性」(表現はウロ覚えの再構築です)という括り方もできます。<br /><br />それとの対照で、現在の「アンダー40」=新撰21が、ポストバブル、長期不況時代の心性を、ゆるやかに共有しているのかどうか。そこには少し興味がわきます。tenkinoreply@blogger.com