tag:blogger.com,1999:blog-6325915141711411690.post8967979242990994648..comments2024-03-25T12:03:13.555+09:00Comments on 週刊俳句 Haiku Weekly: 〔週俳7月の俳句を読む〕菊田一平 礎石はも・・・Unknownnoreply@blogger.comBlogger1125tag:blogger.com,1999:blog-6325915141711411690.post-67690257260364576352009-08-11T09:01:42.386+09:002009-08-11T09:01:42.386+09:00上田五千石の句に「春潮に巌は浮沈を愉しめり」があります。水内慶太氏は、五千石の弟子にあたる方のようで...上田五千石の句に「春潮に巌は浮沈を愉しめり」があります。水内慶太氏は、五千石の弟子にあたる方のようですので、同氏の句は師に対する挨拶句ではないかと思いながら読ませていただきました。素材とその扱いの違いの中に、師弟の共通点や相違点が伺われるようで、興味深くも思いました。眼前の景であれ、時の流れの果ての景であれ、この世に対する深い愛着、愛惜を両者の句に感じたりしました。まさに、「万感の思い」なのでしょう。<br />鑑賞にあるように、この句は何も言っていない、と思います。良句の多くはこの句のように直接には何も語っていない。ただ、例えるなら語られる内容を盛る器に当たる物をきちんと詠っておられると思います。「礎石」「茂り」がそれにあたります。この眼の確かさは、五千石ゆずりなのでしょうか。それに師の表現を踏まえた「浮沈たのしめり」が、五千石の「春潮」の句を思わせつつ、それとは全く違う世界を構築しているように思われ、ごく自然に重層的な鑑賞を読者に可能にしてくれているようです。 Anonymousnoreply@blogger.com