『林田紀音夫全句集』読書会のお知らせ
(文責 堀本 吟)
●場所 大阪市立城北市民学習センター 第二会議室(近畿短詩形研究会 読書会 で掲示)
(最寄り駅 谷町線 関目高殿下車4番出口 徒歩5分以内)
●日時 11月9日(日)午後1時より
●内容 レポーター:野口裕さん
紀音夫全句集より「風蝕」「幻燈」以外の未公表部分の抜粋を鑑賞。
一句一句をよみすすむというのが野口さんのやり方です。ただし、ほぼ1万句あります。
ピックアップしたレジュメを当日に持参しますから、ご安心下さい。
全句集を所持の方は、自分でピックアップしてきてください。
●問題提起
『風蝕』、『幻燈』の二句集をよんで、句に即して紀音夫の作り方をみてきましたが、いまひとつ。皆さんの中に紀音夫像が明快に出ていないような気がします。
1 この句集の刊行によって「無季俳句作家林田紀音夫」という伝説が崩れたことにもよるのではないか、とおもいます。
2 しかし、無季俳句をくぐった季語の使い方は。有季絶対派とどれほど違っているのか、まだ検討されていない。「無季&有季」論を強行するための格好のテキストです。
3 無季俳句の難しさに苦闘した林田紀音夫の、俳人としての苦闘や葛藤を理解しようという読者が少ない(十分な批評がまだでていない)。
4 俳句の詩性(隣のジャンルではよく川柳の「詩性」が問題になりますが、)と言う視点で林田の魅力をさぐることも、まだのこされたしごとです。
5 群盲象を撫でる、の感が在りますが、句集を読みながら生じてきた問題を、野口さんだけではなく皆さんもすこしづつまとめて、報告していただけたらと思います。
紀音夫全句集をここまで読み込んで居るのは、現在では、野口さんタダ一人、かもしれません。今回もその紀音夫体験をたたき台に、俳句の多様性を理解しましょう。
●
0 comments:
コメントを投稿