2012-01-01

【俳句2012】爽波論4頁+百句選、その他もろもろ 小川春休

【俳句2012】
爽波論4頁+百句選、その他もろもろ

小川春休


謹賀新年。そして喪中の方には、寒中お見舞い申し上げます。

この稿、「2012年と俳句、この2つの要素を入れていただければ、内容、硬軟長短、ご随意に。」という趣旨なのですが、考えてみると、2012年について、これという見通しも持ち合わせていないという事実に気付かされます。さて、2011年を振り返るところから、始めてみるとしますか。

2011年を振り返ると、「童子」「澤」でそれぞれ連載を持たせてもらったことが第一に思い出される。「童子」では童子新聞(時評欄)を板藤くぢら氏・松本てふこ氏と私の三人で、毎月交代で一年間の連載。特に三人で打ち合わせなどせず、思い思いにネタを探してきては執筆するため、一度私とてふこ氏のネタがほとんど被ってしまったのも今となっては良い思い出(?)。そのときのネタは、「傘」のライト・ヴァース特集でしたね。

「澤」での連載は澤俳句鑑賞、こちらは当初半年の予定でしたが、連載延長のお話をいただき、一年間の連載となりました。採り上げる句の選をする作業はそれなりに大変でしたが、執筆自体は毎月楽しかったなぁ、ほんとに。好きな句について、好きなことを2ページ書かせてもらえる、これが役得でなくて何でしょう。ただ、自分だけ楽しがってもいけないので、私の何分の一かは読者も楽しめるよう心がけたつもりでしたが、それが成功したか否かは、読者のみぞ知る、といったところ…。

「澤」での連載には後日談があって、小澤主宰から、爽波論(もしくは素十論)4ページプラス百句選執筆のお勧めをいただきました。奇しくも2011年の「童子」の年間特集が波多野爽波で、様々な小論や、かつての爽波直弟子による随想等、いろいろと刺激を受けていたところだったので、勧められたこちらが驚くぐらいのタイムリーなお話。これも、何としても良い物をまとめたいところです。目下爽波全集絶賛読み直し中。『鋪道の花』、何度読んでもやっぱり面白い。

私が世話役をしているホームページ上句会「ハルヤスミ句会」、2000年スタートなのでもう12年目に突入です。最近メンバーがだいぶ固まってきましたが、参加自由ですので気になる方は一度ぜひ。

自分の所属する結社と運営するホームページという、比較的狭い範囲での話に終始してしまいましたが、私のような、地方在住の上に腰の重い俳人の視野は基本的にはこんなものです。ですので、週刊俳句は貴重な情報源です。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

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