10句作品 対中いずみ 嫌がつて

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対中いずみ　嫌がつて

白くらげ蕾のやうな芯もてる

沢蟹が沢蟹を嫌がつてゐる

水遊びする子の父は祖父となり

あふむけのかなぶん返しやれば飛ぶ

同じだけ傷ついてゐる石榴かな

けつこうな大小のある石榴の実

子が二人秋の蚊ほどにしつこかり

草の実や赤子大きな犬叩く

まつしろに雨ためてゐる穂草かな

菱の実の打ちあげられて石の上