毎週日曜日更新のウェブマガジン。俳句にまつわる諸々の事柄。photo by Yuki OKADA
二輪草 渡辺誠一郎躙り口より二輪草を招き入れ明易の情欲である大絵皿まなじりに滝音切れ字がわからない 掻き抱くなら文摺の石火取虫夏帽をこの世に忘れ昭和の忌渡部誠一郎様。ごぶさたです。「小熊座」掲載のお作は拝見していますが、改めてまとめて十句読むと、この頃貴下は、どういう世界にリアリティを感じているのだ、ということがわかります。 春山の姉は小さな光食べ 十万億土仄仄とあれうかれ猫は、妖異でかつ軽みのある雰囲気、 蜻蛉生る遠い汽笛を聞くようにこれも、十万億土のあちことに異散らばっている、生きものの生のあり方が幻想されていて、独特でした、世界を狭いと感じるか、廣いと感じるか?その人の感受性次第です。 臨時総会なる薄暗がりに日傘 昼寝の首が伸び水車回り出す普段着の世界にも楽しくあやしいところがありました。 鬼房氏ご存命の頃、塩竃にお訪ねしたころをなつかしくおもいだします。東北はいまでもわたあいには、幻想的な土地のようです。(堀本吟)
二輪草 渡辺誠一郎
返信削除躙り口より二輪草を招き入れ
明易の情欲である大絵皿
まなじりに滝音切れ字がわからない
掻き抱くなら文摺の石火取虫
夏帽をこの世に忘れ昭和の忌
渡部誠一郎様。ごぶさたです。「小熊座」掲載のお作は拝見していますが、改めてまとめて十句読むと、この頃貴下は、どういう世界にリアリティを感じているのだ、ということがわかります。
春山の姉は小さな光食べ
十万億土仄仄とあれうかれ猫
は、妖異でかつ軽みのある雰囲気、
蜻蛉生る遠い汽笛を聞くように
これも、十万億土のあちことに異散らばっている、生きものの生のあり方が幻想されていて、独特でした、
世界を狭いと感じるか、廣いと感じるか?その人の感受性次第です。
臨時総会なる薄暗がりに日傘
昼寝の首が伸び水車回り出す
普段着の世界にも楽しくあやしいところがありました。
鬼房氏ご存命の頃、塩竃にお訪ねしたころをなつかしくおもいだします。東北はいまでもわたあいには、幻想的な土地のようです。(堀本吟)