2013-02-24

後記+プロフィール 305

後記 ● 上田信治

第3回週刊俳句10句競作に、多数のご応募をいただき、誠にありがとうございました。なんと、65作品!

いったい、どなたがご応募くださったのか、今回担当の村越さん以外、私ども運営スタッフも、まったく知らされておりません。

わくわくです。

※応募された方は、応募作品タイトル一覧をご確認ください。もし、作品タイトルが見あたらない場合は、ご一報ください。



さいきん、台所で句集を読むために、ブックレストを導入しました。
メタルブックレスト【アイボリー】 DB016 IV
皿など洗いながら、ちらっと本に目をやると、一句か二句、目に入ってくる。

芹の水生きて途方に暮れいたり、か……などと思いながら、また手元に目を戻します(掲句は『橋閒石全句集』より)。

文章の本では、こうはいかないので、俳句はコンパクトでいいなと思うのですが、そのとき、ときどき、えんぴつで印をつけたくなることがある。ブックレストの前に置いてあるえんぴつを手にとって、丸、とかつけていると、ページに水がたれたりして、あああ、となるのですが。

印をつけずに読むのでは、俳句を読んだことにならないと、波多野爽波も書いているそうです。

そういえば、展覧会は「一枚もらえるとしたら、どの絵をもらうか」考えながら見る、と書いていたのは誰でしたか。

やはり「選ぶ」ことは、なにより、身を入れて読む=見る、ということなのですね。

 今週の巻頭「10句作品」両作も、ぜひ、ぐぐーっと身を入れてお読みいただきたく。

えんぴつが持てない分、ウェブは、すこし不利ですが、そこはなんとか工夫をして。一句くれると言われたら、どの句をもらうか、考えながら読むとか、どうですかね。



10句競作にご応募いただいた作品も、もちろん、心して読ませていただきます。



それではまた、次の日曜日にお会いしましょう。


no.305/2013-2-24 profile

■中原道夫 なかはら・みちお
1951年新潟県生まれ。「銀化」主宰。1974年多摩美術大学グラフィックデザイン科卒。1984年「沖」新人賞。1990年。句集『蕩児』俳人協会新人賞。1994年『顱頂(ろちょう)』俳人協会賞。

■岩田由美 いわた・ゆみ
1961年岡山市生まれ。「藍生」「屋根」に所属。句集『春望』・『夏安』・『花束』。

久留島元 くるしま・はじめ 1985年1月11日生。「船団」会員。第七回鬼貫青春俳句大賞受賞。2012年~、柿衛文庫「俳句ラボ」講師。blog「曾呂利亭雑記」

■橋本 直 はしもと・すなお
1967年生。「豈」同人、「鬼」会員。「俳句の創作と研究のホームページ」

■野口 裕 のぐち・ゆたか
1952年兵庫県尼崎市生まれ。1952年兵庫県尼崎市生まれ。二人誌「五七五定型」(小池正博・野口裕)完結しました。最終号は品切れですが、第一号から第四号までは残部あります。希望の方は、yutakanoguti@mail.goo.ne.jp まで。進呈します。サイト「野口家のホーム ページ

■小川春休 おがわ・しゅんきゅう
1976年、広島生まれ。現在「童子」同人、「澤」会員。句集『銀の泡』。サイト「ハルヤスミ web site

■上田信治 うえだ・しんじ
1961年生れ。共著『超新撰21』(2010)『虚子に学ぶ俳句365日』(2011)共編『俳コレ』(2012)ほか。

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