2013-03-24

第3回10句競作 大賞 涼野海音 日曜日

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週刊俳句 第309号 2013-3-24
第3回10句競作 大賞 涼野海音 日曜日
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1 件のコメント:

  1. 楽しく、興奮気味に読ませていただきました。
    どの句も言葉の組み立て方、取り合わせが新鮮ですね。

    水温む壁に山下清の絵
    「水温む」がとても山下清の絵の持つ世界に深みを与えています。裸の画伯でしたので、季節に添いながら、同時に山下清の生き方に添っているのが見えました。

    春の川覗いてゐたる双子かな
    双子がいいですね。神の悪戯としか思えないひとたちです。
    それもふたりして覗いているのですから。
    出来れば私の希望としては、女の子ではなく男の子がいいのですが、何を見ているのでしょうか。楽しい想像へと誘われます。

    啓蟄や日の差してゐる兎小屋
    子供の頃兎を飼っていたのですが、私が飼育に飽きてしまったのをみて、親が殺して食べてしまったという苦い経験があります。
    「日の差してゐる」が穏やかな兎のイメージを補強していて、「啓蟄」のある種の荒々しさに向き合っていて、すきです。

    ご活躍を心待ちにしております。
    また作品を読ませてください。

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