【八田木枯の一句】
貧乏のまた恋をしぬ夏の暮
西村麒麟
貧乏のまた恋をしぬ夏の暮 『八田木枯少年期句集』
貧乏だろうが金持だろうが恋をすることには変わりません。貧乏貧乏と何度も言うとさらに貧乏になりそうで嫌だけど、貧乏(また言っちゃった)の恋は工夫をしなくてはなりません。そんなね、尖った革靴履いてちょいとフレンチへ行かないか、なんて言ってられないわけで、優しさや何やかや、あやふやなものしか武器がない、工夫するわけです、これが貧乏の恋。
あぁ、やるせないなぁ、僕は貧しさが憎い。
なんて言いながら、結構そのやるせなさが楽しい。
木枯さんは写真を見るとかなりの美男子でしたから、お金なんかあってもなくてもモテタと思いますが…。
夏の暮はくよくよするのにはちょうど良い。
貧乏暇あり。
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