2016-12-25

後記+プロフィール 第505号

後記 ● 西原天気


今年2016年最後の号をお届けします。

今日は25日。今年を振り返る人もいれば、クリスマス気分に浸っている人もいる。世間も週刊俳句も同じです。



八田木枯の一句」は、この号掲載の記事でいったん終了いたします。2014年5月にスタート、角谷昌子さん、太田うさぎさん、西村麒麟さん、田中惣一郎さん(2016年3月から6月まで)、私が交替で執筆。およそ2年半続けてきました。

なお、同人誌『鏡』では毎号、寺澤一雄さんが八田木枯さんの一句を取り上げて論じていらっしゃいます。

『鏡』は八田木枯さんが最後に在籍した同人で、木枯さんが亡くなったあとは、その遺志を継ぐという側面もあろうかと、私なりに理解しています。小誌でシリーズ「八田木枯の一句」をスタートさせる折、執筆陣は「『鏡』同人以外から」と考えました(今だから明かすという自分ひとりの楽屋話です)。『鏡』は『鏡』でりっぱに木枯さんの句業を世に広めることをされるだろう、だから、週俳は『鏡」とは別のメンバーで、目的を同じうしたい。こう考えたのでありました。



恒例の新年詠の応募要項はこちら↓
http://weekly-haiku.blogspot.jp/2016/12/2017.html

来年は1月1日がちょうど日曜日。新年詠の掲載は松が明けてからの1月8日号になります。年が明けないうちに(つまり年末までに)新年詠を用意するという、俳句業界の奇妙な慣習に乗っかるつもりがないので、どうしてもこうなります。ご理解賜りますようお願い申し上げます。



それではまた次の日曜日、元日にお会いしましょう。


no.505/2016-12-25 profile

■佐藤文香 さとう・あやか
1985年生まれ。句集『海藻標本』『君に目があり見開かれ』。blog「さとうあやかとボク」 

■太田うさぎ おおた・うさぎ
1963年東京生まれ。「豆の木」「雷魚」会員。「なんぢや」同人。現代俳句協会会員。共著に『俳コレ』(2011年、邑書林)。

柳本々々  やぎもと・もともと
かばん、おかじょうき所属。東京在住。ブログ「あとがき全集。」http://yagimotomotomoto.blog.fc2.com 

■藤田哲史 ふじた・さとし
1987年三重県伊賀生まれ。2006年東大学生俳句会に参加。2007年俳句結社「澤」に入会。2009年澤新人賞受賞、同年俳句アンソロジー『新撰21』に参加。現在無所属。生駒大祐と俳句系ウェブメディア「Haiku Drive」を不定期更新中(ちゃんとやれ)。 

■大石雄鬼 おおいし・ゆうき
1958年生まれ、埼玉県育ち。現代俳句協会会員、「陸」同人、「豆の木」所属、1996年に現代俳句協会新人賞。2008年前に豆の木賞。

■宮本佳世乃 みやもと・かよの
1974年東京生れ。2015年、「オルガン」を始動。「炎環」「豆の木」。句集『鳥飛ぶ仕組み』。


■松本千鶴 まつもと・ちづる
1990年徳島県生まれ。東京都在住。「狩」所属。コピーライター。

なかはられいこ
1988年、時実新子の『有夫恋』で川柳と出会う。1998年、文芸メーリングリスト「ラエティティア」に参加。2001年、倉富洋子と二人誌『WE ARE!』創刊(1号~5号)。2004年3月、歌人の荻原裕幸氏、丸山進氏らと「ねじまき句会」を立ち上げる。2010年、朝日新聞「東海柳壇」選者。第一句集『散華詩集』(1993年、川柳みどり会)、第二句集『脱衣場のアリス』(2001年、北冬舎)、共著『現代川柳の精鋭たち』(2000年、北宋社)。

■松本てふこ まつもと・てふこ
1981年生まれ。2000年、作句開始。04年「童子」入会。新童賞、童子賞を受賞。09年、『新撰21』に北大路翼論を、10年『超新撰21』に柴田千晶論を執筆。11年、『俳コレ』に入集(いずれも邑書林)。

■生駒大祐 いこま・だいすけ
1987年三重県生まれ。「天為」。「手紙」「クプラス」「オルガン」。「週刊俳句」。ustream番組「Haiku Drive」。第3回攝津幸彦賞。 

福田若之 ふくだ・わかゆき
1991年東京生まれ。「群青」、「ku+」、「オルガン」に参加。共著に『俳コレ』(邑書林、2011年)。

■村田 篠 むらた・しの
1958年、兵庫県生まれ。2002年、俳句を始める。現在「月天」「塵風」同人、「百句会」会員。共著『子規に学ぶ俳句365日』(2011)。「Belle Epoque」

西原天気 さいばら・てんき
1955年生まれ。句集に『人名句集チャーリーさん』(2005年・私家版)、『けむり』(2011年10月・西田書店)。ブログ「俳句的日常」 twitter 

0 件のコメント:

コメントを投稿