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木蔭の詩 中矢温
天啓はポルトガル語をもて来る
花鋏手紙ひらいて茎切つて
犬と眠る家なき人を吾はただ
空に鳶鉄条網に毛布乾る
屋上やリベルダーデは花の雨
ハチドリのためのオレンジ蟻舐る
ケロケロと鳴く鳥の名よケロケロよ
山肌が赤土見せて馬憩ふ
春泥やストライキとは静かなる
木蔭の詩丈夫な板に丈夫な字
※内、「空に鳶」は口語詩句投稿サイト二〇二三年八月二十二日の投句の推敲、「屋上や」は二〇二三年八月二十日開催「第十四回全伯俳句大会」の投句の推敲、「ハチドリの」は「青嵐俳談」『愛媛新聞』二〇二三年九月二十九日の掲載と重複、「春泥や」はブラジルのサビア句会の投句と重複。
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