【中嶋憲武×西原天気の音楽千夜一夜】
アル・クーパー「You Never Know Who Your Friends Are」
天気●前回から、何つながりにしようか、あれこれ考えて、思い出深い見開きの中ジャケつながりにしました。アル・クーパー『You Never Know Who Your Friends Are』(1969)。これですね。机の上の雑然。
憲武●初見ですね。
天気●たいそう好きなアルバムで、その冒頭、アルバムタイトル曲を。
天気●ラグタイム風のピアノに始まって、チューバの低音ライン、ラッパが加わり、コーラスが加わり、2:10あたりからのアウトロ(後奏)は、シンセサイザーの単音フレーズとエレキギターの多重が絡まる。愉しい展開です。
憲武●一聴、賑やかさがいい感じです。コーラスの入り方が、グッときました。
天気●当時、よくあるロックな感じとは一線を画した曲調・アレンジをとりわけ好いていました。
憲武●なんかこう、ヴァン・ダイク・パークスを思ってしまいました。音に凝ってるところが。
天気●歌詞は、ややシニカルで虚無的です。喉が渇いたら、ワインをくれる? 家を買うとき、サインをしてくれる?(連帯保証人はダメだと思うけど) 捕まったとき、保釈金を払ってくれる? 誰がほんとうの友だちなのかは、わからない♪ このアルバム、表ジャケットがデモ制圧の写真(?)で、そのイメージと相まって、なかなか意味深長な1曲目に思えたんですよね。
憲武●時代的な背景もあるんでしょうか。ジャケットを眺めながら聴くと、また違う意味に聞こえたりするという経験はよくありましたね。
天気●紙ジャケットの話が続いて、レコード時代を思い出しちゃいました。個人的にはもう戻ることもなくて、懐かしむだけなんですけどね。
(最終回まで、あと572夜)


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