2007-07-08

貧人非 宮崎二健

貧人非 ……宮崎二健


仲居ら無残に貧に
削ぎ取れた和漢船回文は
俳句にして生きて行けるかも
燻りが合間今死してこそ
生きたのだと云われ
南無胃萎え谷僅差に喘
姉らは娑婆で勝負せよ
根がそうした乱世なのだし
仕方無いかな
敵わぬ罠か
仲居名高し
下の名全裸だし嘘金
寄席風余事では野次払えねえ
兄慚愧に耐えない
無慣れは意図だの多義意底で
獅子舞舞い上がり行く
虎落る警笛出しに杭は
万夫如何せんかわたれ時ぞ
人非人侍かな

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