四〇二号室 矢羽野智津子
吹かれきて落葉に落葉つまづきぬ
藪捲に触るれば昨夜の雨匂ふ
枯芒風がまるめてをりにけり
湯の里の玻璃澄む山彦物産店
しぐるるや気持ち右向き観世音
銀杏散る一蓮托生とも言へず
しぐれ忌の熱き足湯に浸りけり
茸飯折詰の底あたたかき
床の間に置きし高坏冬座敷
紅葉山展く四〇二号室
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2007-12-23
10句作品 テキスト 矢羽野智津子 四〇二号室
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俳句にまつわる諸々の事柄。
photo by Tenki SAIBARA
四〇二号室 矢羽野智津子
吹かれきて落葉に落葉つまづきぬ
藪捲に触るれば昨夜の雨匂ふ
枯芒風がまるめてをりにけり
湯の里の玻璃澄む山彦物産店
しぐるるや気持ち右向き観世音
銀杏散る一蓮托生とも言へず
しぐれ忌の熱き足湯に浸りけり
茸飯折詰の底あたたかき
床の間に置きし高坏冬座敷
紅葉山展く四〇二号室
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