たましひ 越智友亮
八月の蛇口をひねる水がでる
かなかなの空に溶けこむ静けさよ
制服の折目正しくして秋思
挙手つまり猫背ではない秋の空
秋夕焼け電車につり輪分の人
林檎にへた地球に地軸かつ引力
名月の端から端に冷えてをり
子規の忌の硝子静かに暮れてゐる
たましひを求めしからだ葡萄食ふ
ひかりつつことばは声に水の秋
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2008-10-05
10句作品テキスト 越智友亮 たましひ
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俳句にまつわる諸々の事柄。
photo by Tenki SAIBARA
たましひ 越智友亮
八月の蛇口をひねる水がでる
かなかなの空に溶けこむ静けさよ
制服の折目正しくして秋思
挙手つまり猫背ではない秋の空
秋夕焼け電車につり輪分の人
林檎にへた地球に地軸かつ引力
名月の端から端に冷えてをり
子規の忌の硝子静かに暮れてゐる
たましひを求めしからだ葡萄食ふ
ひかりつつことばは声に水の秋
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