鳥の切手 加藤光彦
水音に木槿の皺のほつれけり
豊年や鳥のはばたく切手貼る
秋夕焼砥石に錆の匂ひあり
鍵閉めて色の深まる秋灯
三日月や鍍金の剥げしハーモニカ
秋の夜のどこかに水を使ふ音
爽やかや国旗掲揚台の銀
歯ブラシのどれも濃き色神無月
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2008-10-12
10句作品テキスト 加藤光彦 鳥の切手
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俳句にまつわる諸々の事柄。
photo by Tenki SAIBARA
鳥の切手 加藤光彦
水音に木槿の皺のほつれけり
豊年や鳥のはばたく切手貼る
秋夕焼砥石に錆の匂ひあり
鍵閉めて色の深まる秋灯
三日月や鍍金の剥げしハーモニカ
秋の夜のどこかに水を使ふ音
爽やかや国旗掲揚台の銀
歯ブラシのどれも濃き色神無月
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