雪 女 江渡華子
ゴミを出す日の空あをし霜柱
母泣けば冬野の白の増しにけり
袖すこし糸のでてをりちやんちやんこ
蒲団より額はみだす眠りかな
煮凝りやひざこぞうにも黒子あり
目より下マフラーの中終電車
シンバルの黒ずんでゐる冬至かな
ひれ酒にやうやく帰る気になりぬ
黒髪の隙間より耳雪女
しづけさに烏飛び立つ聖夜かな
●
2008-12-14
10句作品テキスト 江渡華子 雪 女
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photo by Tenki SAIBARA
雪 女 江渡華子
ゴミを出す日の空あをし霜柱
母泣けば冬野の白の増しにけり
袖すこし糸のでてをりちやんちやんこ
蒲団より額はみだす眠りかな
煮凝りやひざこぞうにも黒子あり
目より下マフラーの中終電車
シンバルの黒ずんでゐる冬至かな
ひれ酒にやうやく帰る気になりぬ
黒髪の隙間より耳雪女
しづけさに烏飛び立つ聖夜かな
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