きたよ 岡田佳奈
口笛をはじめるやうに風花よ
水仙の死者のためなるはなの色
萬兩のなかまで赤くなれといふ
我が椅子に冴えたる月の座りける
夜の内のいづこかに落つ年の豆
立春の阿武隈川を渡り来ぬ
白湯をのむ合間の在りて浅き春
星々の遠ざかりゆく二月かな
山の端に色が戻りて春時雨
雪解けて隅のはうにまできたよ
●
2009-02-22
10句テキスト 岡田佳奈 きたよ
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photo by Tenki SAIBARA
きたよ 岡田佳奈
口笛をはじめるやうに風花よ
水仙の死者のためなるはなの色
萬兩のなかまで赤くなれといふ
我が椅子に冴えたる月の座りける
夜の内のいづこかに落つ年の豆
立春の阿武隈川を渡り来ぬ
白湯をのむ合間の在りて浅き春
星々の遠ざかりゆく二月かな
山の端に色が戻りて春時雨
雪解けて隅のはうにまできたよ
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