春の海 井越芳子
まつくらな海押し寄する寒昴
待春の暮れゆく山のかたちかな
水仙の香もつとも指遊ぶ
バスタブの栓を抜く音春隣
浴室の鏡に春の海ありぬ
ルームキー置く玻璃越しに春の海
オセロの駒白に返して春暖炉
つきあたりふぶきのごとき野梅かな
まはりきて景色のちがふ野梅かな
寄せてくる波のごとしや下萌ゆる
●
2009-03-08
10句作品テキスト 井越芳子 春の海
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俳句にまつわる諸々の事柄。
photo by Tenki SAIBARA
春の海 井越芳子
まつくらな海押し寄する寒昴
待春の暮れゆく山のかたちかな
水仙の香もつとも指遊ぶ
バスタブの栓を抜く音春隣
浴室の鏡に春の海ありぬ
ルームキー置く玻璃越しに春の海
オセロの駒白に返して春暖炉
つきあたりふぶきのごとき野梅かな
まはりきて景色のちがふ野梅かな
寄せてくる波のごとしや下萌ゆる
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