仕事場 小川軽舟
地獄絵のほのほ人のむ日永かな
鳥交るあをぞら神の見えざる手
嫁菜飯白木の箸のかをるなり
黒板に散らかる声や桃の花
鳥の恋革の手帳の角潰る
仕事場の二階の朝湯初桜
花冷の十日続きし番茶かな
呼びに来し子と帰りけり夕蛙
空気より夕日つめたき落花かな
夢に凝るまでの薄闇あたたかし
●
2009-04-12
10句作品テキスト 小川軽舟 仕事場
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俳句にまつわる諸々の事柄。
photo by Tenki SAIBARA
仕事場 小川軽舟
地獄絵のほのほ人のむ日永かな
鳥交るあをぞら神の見えざる手
嫁菜飯白木の箸のかをるなり
黒板に散らかる声や桃の花
鳥の恋革の手帳の角潰る
仕事場の二階の朝湯初桜
花冷の十日続きし番茶かな
呼びに来し子と帰りけり夕蛙
空気より夕日つめたき落花かな
夢に凝るまでの薄闇あたたかし
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