2009-05-10

〔今週の haiku mp:動画〕忌野清志郎追悼

〔今週の haiku mp:動画〕
忌野清志郎追悼 compiled by uedas  ≫動画


2009年5月2日、忌野清志郎さんが、永眠されました。

この数日間多くの人が、youtubeなどの動画サイトで、生前の忌野さんの音楽に、ふれられたことと思います(時代!)。

彼がブランクを経て「ステップ」で、復活(と言っていいでしょう)したのが、1979年。

それに続く、私たちの80年代といえば、今や文化的産業廃棄物のような言われようの、悪名高き「サブカル」の時代です。

自分などは、もう80年代育ちですから、哀惜をもって、かの時代の文化的英雄の名前を「数え歌」のように(このフレーズが、もうフルタチですよ)、挙げることができる。

その10年を通じて、もっとも輝かしかった、そしてその輝きを、その後も少ししか曇らせなかったアイコンが「キヨシロー」でした。

J・レノンが、手塚治虫が、中島らもが、死んだとき、泣いたという友人たちに、わりときょとんとしてしまった自分ですが、こんどばかりは、すこしく鼻がツンとくるようなこともありました。

でも、それはきっと、子どもが、自分のものだと思っていたおもちゃを取り上げられて、びっくりして泣くような、そういう感情だと思うのです。

モーね、なんだかんだ、みんな40代なんですからw


1) HIS - 恋人はいない 日月予定

1991年、細野晴臣、坂本冬美との3人によるユニット「HIS」。この学生服とセーラー服にgoを出してしまうのが「サブカル」クオリティというもので(ヘンタイヨイコ的感性といってもいいです)、ほんと、恥ずかしくて死にそうですが、詞曲ともに忌野さんのこの曲は、すてき。

同じHISの「500マイル」は、見ている人が多いと思って、こちらを。

2)RC Succession - 夜の散歩をしないかね 火水予定

1976年。井上陽水のフロントアクトとしてのステージらしい。語られることのすくない曲ですが(アルバム「シングルマン」所収)、実は、こういう小唄のような曲に、忌野さんの本領があったように思います。

3) RC Succession - 君はそのうち死ぬだろう 木金予定

この曲については、こちらに詳しいです。または、この本

「ヒッピーの死」「まぼろし」と、彼には、死んでしまった友だちの歌が何曲かあるんですが、表現者っていうのは、ふしぎなもんですね。

4) kiyoshiro & blockheads/madness-chopped tomato puree 土予定

RCは、80年代末からなんとなく不活発になって、メッセージ色を強めてみたりとか、いろいろ模索があったんですが、中では、HISと、ブロックヘッズ(イアン・デューリーのバックバンドです)とのソロアルバムが、よいかんじでした。

これ、ベース、マッドネスの人なんですね。

結局この人は、叙情と「のど」の人であったのだろうと思い、なるべくそんな演奏を見て聞いていただきたく。

合掌。


3 コメント:

mone さんのコメント...

レアなラインナップですね。火曜日以降も楽しみです。
―死んでしまった友達の曲―、「エンジェル」をまず思い浮かべます。―叙情と「のど」の人―、ほんとにそうですね。

YouTubeの中では、
九州「海の中道海浜公園」にてのライブ映像、井上陽水、忌野清志郎、細野晴臣、高中正義で「ハバロフスク&マフィア」の名でユニット参加した 「夢の中へ」 (1991年08月25日)にその時代の懐かしさを感じてしまいました、私。       青山茂根

上田信治 さんのコメント...

「エンジェル」、ああ、それも、です!(アレは、女の子が死んじゃったというバージョンですが)

なんか、時々、ものを作る人って、自分のトラウマを、基点にするじゃないですか(村上春樹の、女性の自殺のモチーフとか)。

もとより、それが、「ものを書くこと」の「権利」や「資格」であるわけはないんですが、

キヨシローの、この 3) の演奏(悲惨な個人的体験の再認というか、再虐殺というか)なんかを見ていると、

「表現」を「なにかしらの効果を生む表現物を作ること」というふうに、アルティザン的に割り切るのは、ほんとに一つの割り切りに過ぎないな、と。

なにか、その人にとって「そうであるような世界」を「世界」にむけて、投げ返すっていうんですかね、

さっぱり言えてませんが、

それこそ「今井聖サン」的な重たさ(サブカルがさんざ虚仮にしてきた、それ)の次元ていうのは、じつは、誰も離脱できないものなのかもしれない、という……

あ、すいません、勝手な展開を。更新、忘れないようにします。

mone さんのコメント...

上田信治さま

いや、その展開は興味深いです。

―その人にとって「そうであるような世界」を「世界」にむけて、投げ返す―、どこかで
似たような話があったような、と考えていたら、最新の村上春樹へのインタビューでしたか。
あれは、読みでがありました。村上春樹、翻訳以外はほとんど読んでないんですが、あそこに語られている内容は示唆に富んでいますね。         青山茂根