主宰代表近詠集(2009.7)
誌名をクリックすると、各誌サイト近詠に移動します。
小川軽舟「鷹」
後藤比奈夫「諷詠」
三村純也「山茶花」
本井英「夏潮」
鷹羽狩行「狩」(pdf)
髙野ムツオ「小熊座」
●
花の雨濡れていずれも不老不死 髙野ムツオ(「小熊座」2009.7)
「花」に生老病死は近いっちゃ近いですが、この「不老不死」は、一座をもろともにパライソへ連れて行っていまいそうで、とてもクール。
「明王(みやうわう)!」と孔雀啼きける暮春かな 小川軽舟(「鷹」2009.7)
「明王」のルビが「みやうわう」となるのが、字音仮名遣いというものですが、孔雀は、きっと、ミャウワウ(myauwau)と啼いたのではないか、とも思わせるところが、面白い。
明るさのこれ以上なき竹の秋 鷹羽狩行(「狩」2009.7)
単純化の極。「竹の秋」という季語のかっこいいところは、その言葉が、光あまねき「全空間」を指していることなのだった。
(上田信治)
●
2009-07-26
主宰代表近詠集 2009.7
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 comments:
コメントを投稿