〔今週の haiku mp:動画〕
TSUTAYAで見つからない名画特集(ヨーロッパ篇)
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景気低迷で「巣ごもり」需要が堅調。ビデオレンタル店は軒並み増収だそうです。私の家の近くには「ツタヤ」というチェーンがあるのですが、最近ますますズボラになって、ビデオレンタルはもっぱらネット。検索ができるのは便利です。
ところが、この膨大な点数を揃えているはずのネットDVDレンタル、昔の映画は少ない。DVD発売がないという理由もあるのでしょうが、びっくりするほど少ない。例えば、今回この haiku mp で取り上げる監督でいえば、ルイ・マル1点、ルイス・ブニュエル5点、アンジェイ・ワイダ0点、フェリーニは少し多くて8点(ですが、「甘い生活」も「8・1/2」も「アマルコルド」もありません)。※ツタヤ・ディスカスで検索。
てなわけで、名作選でも、マイ・フェイバリットのベストでもないのですが、「大好きなのに、いま借りて観られない」映画を気ままに4本。
1) 地下鉄のザジ(ルイ・マル監督1960) 日月予定
高校生のとき渡辺武信の映画評を読んで以来、「観たい、観たい」と思い続け、大学のときリバイバルで観たのか、それとももっと後にレンタルビデオで観たのか、それは忘れましたが、ムール貝のシーンはよく憶えています。
幸いなことに今年9月26日からリバイバル上映。ですが、こうなると、商売がからんで、YouTubeの動画が「権利侵害につき削除」の憂き目にあう可能性も。お早めにどうぞ。
2) 小間使の日記(ルイス・ブニュエル監督1963) 火水予定
スペイン出身のブニュエル。ジャンヌ・モローが美しい。カトリーヌ・ドヌーブ主演の「哀しみのトリスターナ」と併せて、「エロって、こういうことか、フェチって、こういうものか」と感心。若い頃に観て、「無理。自分にはフツーの色恋しかできない。ブーツ嗅ぐの無理!」と思ったものでした。
3) 大理石の男(アンジェイ・ワイダ監督1977) 木金予定
ワイダは「灰とダイヤモンド」が図抜けて有名ですが、共産主義の文化英雄を扱ったこの「大理石の男」もなかなかです。英語字幕で全部観ることができます。≫http://www.youtube.com/watch?v=QyFUMFulCYo
4) ジンジャーとフレッド(フェデリコ・フェリーニ監督1986) 土予定
イタリアをドサ廻りするダンサー夫婦(安物・贋物のジンジャー・ロジャースとフレッド・アステア)を、ジュリエッタ・マシーナとマルチェロ・マストロヤンニが好演。情けなくも可憐。俗っぽくも高貴。あらゆる成功(とされるもの)といっさい無縁であったとしても、そんなことはなんでもない。価値は別のところにある。一種のアンダードッグ(負け犬)物語といっていいと思います。
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2009-08-09
〔今週の haiku mp:動画〕TSUTAYAで見つからない名画特集(ヨーロッパ篇)
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