布団 西村麒麟
剥がしてはならぬ布団と思ふべし
おでん屋のあたりまで君居たやうな
上野には象を残して神の旅
凍鶴のわりにぐらぐら動きよる
滅ばざるもののひとつや鶴の足
闇汁にさういうものは入れるなよ
この長き橋を狐火見るために
高尚な駄洒落を焚火あたりつつ
古池の水も冷たし冬眠す
波郷忌の鐘は貫くごとく打つ
●
2009-11-29
10句作品テクスト 西村麒麟 布団
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photo by Tenki SAIBARA
布団 西村麒麟
剥がしてはならぬ布団と思ふべし
おでん屋のあたりまで君居たやうな
上野には象を残して神の旅
凍鶴のわりにぐらぐら動きよる
滅ばざるもののひとつや鶴の足
闇汁にさういうものは入れるなよ
この長き橋を狐火見るために
高尚な駄洒落を焚火あたりつつ
古池の水も冷たし冬眠す
波郷忌の鐘は貫くごとく打つ
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