2009-11-29

10句作品テクスト 西村麒麟 布団

 布団   西村麒麟

剥がしてはならぬ布団と思ふべし
おでん屋のあたりまで君居たやうな
上野には象を残して神の旅
凍鶴のわりにぐらぐら動きよる
滅ばざるもののひとつや鶴の足
闇汁にさういうものは入れるなよ
この長き橋を狐火見るために
高尚な駄洒落を焚火あたりつつ
古池の水も冷たし冬眠す
波郷忌の鐘は貫くごとく打つ

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