がらん 山口優夢
死体のごとく居間に父寝るクリスマス
フライドチキンの骨はしづかに置かれけり
冬川に肉のかたまり浮かびをり
くちびるの皮剥けば血や空つ風
イヤホンのコードのごとく血の垂るる
人がみな蠅に見えたる港かな
年越し蕎麦食べてがらんとしてをりぬ
●
2009-12-27
10句テキスト 山口優夢 がらん
登録:
コメントの投稿 (Atom)
毎週日曜日更新のウェブマガジン。
俳句にまつわる諸々の事柄。
photo by Tenki SAIBARA
がらん 山口優夢
死体のごとく居間に父寝るクリスマス
フライドチキンの骨はしづかに置かれけり
冬川に肉のかたまり浮かびをり
くちびるの皮剥けば血や空つ風
イヤホンのコードのごとく血の垂るる
人がみな蠅に見えたる港かな
年越し蕎麦食べてがらんとしてをりぬ
●
0 comments:
コメントを投稿