冬銀河 明隅礼子
踊子のひとりみづうみへと帰る
月まどかいもうととして嬰生れぬ
鳥渡るまだ名を持たぬ嬰抱けば
子の生れて家は花野の風まとふ
かいつぶり群れて一羽もくぐらざる
冬銀河星を知らざるみどりごに
花を買ひ花をもらひて十二月
聖樹の灯たどり終着駅に来ぬ
おなじこと幾度もおもふ枯野かな
風花や口をつぐみし道祖神
●
2010-01-17
10句テキスト 明隅礼子 冬銀河
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photo by Tenki SAIBARA
冬銀河 明隅礼子
踊子のひとりみづうみへと帰る
月まどかいもうととして嬰生れぬ
鳥渡るまだ名を持たぬ嬰抱けば
子の生れて家は花野の風まとふ
かいつぶり群れて一羽もくぐらざる
冬銀河星を知らざるみどりごに
花を買ひ花をもらひて十二月
聖樹の灯たどり終着駅に来ぬ
おなじこと幾度もおもふ枯野かな
風花や口をつぐみし道祖神
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