長崎屋桐生店地下食品売場吟行記
山田耕司
マンゴーや服は着せられてはじまり
地下白くカートにもたれ立ち話
春爛漫すまんヤキソバパンふにやり
生牡蠣のをちこちに歩きつつあくび
乾麺にすすむ目玉が濡れてゐる
尾かしらや鰯の分際にして二匹
かりかりと顔より高く鷹の爪
精肉のひとつを名付け買はざりき
出口へと明るき肉を曲がりけり
このレヂと決め長ネギを立てなほす
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2010-03-28
10句作品テキスト 山田耕司 長崎屋桐生店地下食品売場吟行記
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