後記 ● 上田信治
斉藤齋藤さんは、近年、時代の象徴としてもっとも多く語られた短歌「雨の県道あるいてゆけばなんでしょうぶちまけられてこれはのり弁」などで知られる歌人です。
なんでも、最近、ある俳誌に投句を始められたとか。
今回、3月の川柳と俳句を論じていただいて、俳句では従来あまり、言われてこなかった論点が提出されたように思います。つまり、形式それ自体が規定する、俳句にとっての「現実」について。
これは、ここのところ、くり返し露頭してくる「俳句と「主題」」の問題と直(じか)ですね。継続して考えていきたい。
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ひさしぶりに「句集好き」のページを作って、句集の版面(はんづら)の楽しさを堪能しました。
本誌の俳句作品も、メールでお送りいただいた句稿を、ワープロソフトで成形するといきなり格が上がって作品本来の面目をあらわすという、その瞬間が入稿作業のいちばん楽しいところです。
と、今回、天気さんも、俳誌のデザインの話題を書かれていて、なかなかよいシンクロニシティ。
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俳句と文字といえば、来週の木曜日、祝日の29日「週刊俳句創刊3周年記念オフ会」が行われますが、催しの目玉に、北村宗介さんによる書道ライブがあります。
当日、ゲスト(他)の俳句作品を、だだだーーっと目の前で書いていただきます。
俳句を字に書くということも、なかなか面白いもので、河東碧梧桐、永田耕衣などの揮毫は、いちど見たら忘れられません。虚子や杞陽の、ちまちまころころした字も面白い。
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当日は、池田澄子さん今井聖さんがご参加。また「週刊俳句」各賞のうち「評論賞」ご受賞の『正月のない歳時記』の著者・西村睦子さんもご出席くださいます。
どうか皆様、万障お繰り合わせの上、ご参加くださいますようお願い申し上げます。
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今週は、葉月さんの小説もある! 一挙掲載しようとしたら、bloggerが壊れました。
映像化をご希望の方は、編集部までご連絡下さい。
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それではまた、次の日曜日にお会いしましょう。
no.156/2010-4-18 profile
■斉藤齋藤 さいとう・さいとう
1972年斉藤家生まれ。2001年、作歌をはじめる。「短歌人」同人。2010年、作句をはじめる。「澤」会員。歌集『渡辺のわたし』(2004)。
■猫髭 ねこひげ
「きっこのハイヒール」所 属。 サイト「三畳の猫髭」
■山口萌人 やまぐち・もえと
開成高校1年生。
■青木ともじ あおき・ともじ
開成高校1年生。
■野口 裕 の ぐち・ゆたか
1952 年兵庫県尼崎市生まれ。二人誌「五七五定型」(小池正博・野口裕)は4月10日に第四号を発行。入手希望の方は、yutakanoguti@mail.goo.ne.jp まで。進呈します。 サイト「野口家のホームページ」
■上野葉月 うえの・はづき
『豆の木』 『THC』で活動中。ブログ「葉月のスキズキ」
■山口優夢 やまぐち・ゆうむ
1985 年、東京生まれ。東京大学大学院博士課程1年。東大・早稲田など東京の学生俳句サークルやTHCの句会などに参加。第六回俳句甲子園団体優勝・個人最優秀 賞。第 二回龍谷大学青春俳句大賞大学生部門最優秀賞。第四回鬼貫青春俳句大賞優秀賞。好きな惑星は火星。ブログ「そらはなないろ」
■さいばら天気 さいばら・てんき
1955年兵庫県生まれ。1997年「月天」句会で俳句を始める。1998~2007年 「麦」在籍。現在「豆の木」会員。現代俳句協会会員。2003年「麦」新人賞、05年、06年「豆の木賞」受賞。ブログ「俳句的日常」「七曜堂」 twitter
■上田信治 うえだ・しんじ
1961 年生れ。「ハイクマシーン」「里」「豆の木」で俳句活動。ブ ログ「胃のかたち」 twitter
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2010-04-18
後記+プロフィール156
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