四ッ谷龍 掌中
文(ふみ)届くローズマリーの咲く朝(あした)
みなし子にローズマリーが咲きました
罌粟の花雲青ざめて航(ゆ)くばかり
うすごろもはらりといらんいらんの木
来ぬバスを立浪草の凪と待つ
亡き人の呼吸(いき)も聞こゆる森林浴
掌中に白蝶捕らえたるも憂き
抱きしむるからだの脆き西日かな
愛言えば死のこと答うジギタリス
ラブソングは終わりだ梅雨の石を噛め
●
2010-06-20
10句作品テキスト 四ッ谷龍 掌中
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俳句にまつわる諸々の事柄。
photo by Tenki SAIBARA
四ッ谷龍 掌中
文(ふみ)届くローズマリーの咲く朝(あした)
みなし子にローズマリーが咲きました
罌粟の花雲青ざめて航(ゆ)くばかり
うすごろもはらりといらんいらんの木
来ぬバスを立浪草の凪と待つ
亡き人の呼吸(いき)も聞こゆる森林浴
掌中に白蝶捕らえたるも憂き
抱きしむるからだの脆き西日かな
愛言えば死のこと答うジギタリス
ラブソングは終わりだ梅雨の石を噛め
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