2010-07-11

後記+プロフィール168

後記 ● 村田 篠


面白い友人がいて、ときどきハガキをくれます。そのハガキというのは、ごく普通のハガキのこともあるのですが、ときには段ボールの切れ端だったり、蚊取り線香の箱の中に入っている丸い紙だったり、スケッチブックを破った画用紙だったりします。そうした紙に、最近身辺で起こったことや、気づいたことなどを書いて送ってくるのです。

たいがいのものは届く、と話に聞いたことはありましたが、そんなオブジェに近いような変なものが、定型内に収まりさえすればすべて50円できちんと届くことに、いささか感動します。日頃、日本の郵便事業に思うところがないわけではないのですが、このときばかりは、郵便局なかなかやるな、と思うのです。

あるとき、友人に、どういうときにあのユニークなハガキを書こうと思うのか、と尋ねてみました。特になにも、ただ、そこにころがっているものを見たとき、突然誰かに便りをしたくなるのだ、と友人は言いました。こういう思いつきを受け止めるのに、ハガキの小ささ、軽さ、短さ、配達時間はじつに適しているのですね。

先週、さいばら天気さんと笠井亞子さんのユニットから、「はがきハイク」という、たぶん世界最小の俳誌が届きました。このアイディアは思いつかなかったなあ。まったく、目からうろこでした。



今週から始まった「週刊俳句時評」、第1回目は神野紗希さんです。「ロボットという愉しみ」は俳句自動生成ロボットを自らつくってしまった三島ゆかりさんの論考、「俳句つながり」は阪西敦子さんから大高翔さんにつながりました。
今週も盛りだくさんの『週刊俳句』、どうぞお楽しみ下さい。



ではまた、次の日曜日にお会いしましょ う。


no.168/2010-7-11  profile

■小林苑を こばやし・そのお
1949年東京生 まれ。「里」「月天」「百句会」「塵風」所属。
句集「点る」(2010年)上梓。現代俳句協会会員。

■神野紗希 こうの・さき
1983年6月4日、 愛媛県松山市生。句集に『星の地図』。お茶の水女子大学博士課程在籍。

■阪西敦子 さかにし・あつこ
1984年より 「ホトトギス」生徒・児童の部、1995年より「ホトトギス」雑詠、「円虹」へ投句。2008年より「ホトトギス」同人。合同句集「野分会2」、「新撰 21」(作家小論執筆)。2010年、第二十一回日本伝統俳句協会新人賞受賞。

■三島ゆかり みしま・ゆかり
俳人。1994年より作句。 http://misimisi2.blogspot.com/

■ 野口 裕 のぐち・ゆたか
1952 年兵庫県尼崎市生まれ。二人誌「五七五定型」(小池正博・野口裕)は4月10日に第四号を発行。入手希望の方は、yutakanoguti@mail.goo.ne.jp  まで。進呈します。 サイト「野口家のホームページ」

■高柳克弘 たかやなぎ・かつひろ
1980年 生。2004年第19回俳句研究賞受賞。2005年より「鷹」編集長。2008年『凛然たる青春』(富士見書房)により第22回俳人協会評論新人賞受賞。 2009年、第一句集『未踏』(ふらんす堂)上梓。

■浜いぶき はま・いぶき
1987年、東京生ま れ。大学入学直後に慶大俳句に入会、俳句をはじめる。他大学などの句会にも参加。

■五十嵐秀彦 いがらし・ひでひこ
1956年生 れ。札幌市在住。現代俳句協会会員、「藍生」会員、「雪華」同人、迅雷句会世話人。第23回(2003年度)現代俳句評論賞。サイト「無門」

さいばら天気 さいばら・てんき
1955年 兵庫県生まれ。「月天」「豆の木」所属。現代俳句協会会員。ブログ「俳句的日常」「七曜堂」 twitter

■上田信治 うえだ・しんじ 
1961年生れ。「ハイクマシーン」「里」「豆の木」で俳句活動。ブログ「胃のかたち」

■村田 篠 むらた・しの
1958年、兵庫県生まれ。2002年、俳句を始める。現在「月天」「塵風」「百句会」会員。俳人協会会員。「Belle Epoque」

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