松本てふこ フジロックみやげ 12句
前夜祭開幕花火つぎつぎと
新品のテントずしりと旅の荷に
寝袋を抱いて花火を見てゐるよ
野営して鳥の名前に疎きこと
歓声や夏帽空に投げ上げて
グリーンステージ前方驟雨来たりけり
雨具脱ぎ即肌脱のひととなる
焼鮎の口のみ串に残りけり
皆誰かに電話してゐるビール飲む
火を使ふ大道芸や雲の峰
吐き出して西瓜の種が音符のやう
白樺の幹の湿りよ晩夏光
●
2010-08-08
12句作品テキスト 松本てふこ フジロックみやげ
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俳句にまつわる諸々の事柄。
photo by Tenki SAIBARA
松本てふこ フジロックみやげ 12句
前夜祭開幕花火つぎつぎと
新品のテントずしりと旅の荷に
寝袋を抱いて花火を見てゐるよ
野営して鳥の名前に疎きこと
歓声や夏帽空に投げ上げて
グリーンステージ前方驟雨来たりけり
雨具脱ぎ即肌脱のひととなる
焼鮎の口のみ串に残りけり
皆誰かに電話してゐるビール飲む
火を使ふ大道芸や雲の峰
吐き出して西瓜の種が音符のやう
白樺の幹の湿りよ晩夏光
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