冬の一日 山口優夢
乾びたる飯粒布団より剥がす
枯原はロッカーのごとしづかなり
事務所とはコピー機の音咳の音
絵本立ち読みする子 絵本立ち読みする親子
女子高生かたまりにほふコートのまま
接客はひとり芝居やクリスマス
ずしりとゼクシィ買ひてをんなは木枯へ
万引きの少女は泣かずかじかめる
タイムカード切るに手ごたへなくて雪
オリオンや眼鏡のそばに人眠る
●
2010-11-21
10句作品テキスト 山口優夢 冬の一日
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俳句にまつわる諸々の事柄。
photo by Tenki SAIBARA
冬の一日 山口優夢
乾びたる飯粒布団より剥がす
枯原はロッカーのごとしづかなり
事務所とはコピー機の音咳の音
絵本立ち読みする子 絵本立ち読みする親子
女子高生かたまりにほふコートのまま
接客はひとり芝居やクリスマス
ずしりとゼクシィ買ひてをんなは木枯へ
万引きの少女は泣かずかじかめる
タイムカード切るに手ごたへなくて雪
オリオンや眼鏡のそばに人眠る
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