「週俳の2010年」回顧
〔2〕四月~六月:第154号~第166号 ……村田 篠
第154号から4月。ハイクマシーンの「平井照敏編『新歳時記』(河出文庫)につっこむ(春)」がスタートし、『新歳時記』購入者が続出。佐藤文香さんのtwitterでのつぶやきから生まれた企画でした。第155号の「俳句つながり」は、今井肖子さんから阪西敦子さんへバトンタッチです。
第156号には歌人の斉藤斎藤さんによる「俳句・川柳を読む」が登場、面白い論考でした。久々の「句集好き」では3句集を紹介、俳誌『蒐』を論じたさいばら天気の「デザインは世界を変えるか」もこの号。また、上野葉月さんの青春俳句小説『恋の平行四辺形 北陸湯けむり殺人紀行』を本号と第157号に前後編で一挙掲載。17万字の大大大長編でした。
4月29日に開催した『週刊俳句』3周年記念懇親会で、書家・北村宗介さんの書道ライブが大評判に。パーティの模様は第158号でどうぞ。
第159号は寺澤一雄さんの「江戸俳句・夏」、山口優夢の「奥多摩ホリデー」(第160号との前後編)を掲載。第160号では高野素十を特集しました。また、第159号、第161号では小池康生さんの「『新撰21』、四ヶ月後の気分」を掲載、余波はまだまだ続きます。
『現代詩手帖』2010年6月号に特集された「短詩型新時代」が話題に。それを受けて、第162号に上田信治の、第165号と第166号には歌人・五島諭さんの記事を掲載しました。上田信治による「私家版「ゼロ年代の俳句100句」」(第166号)は、高柳克弘さん(『現代詩手帖』6月号)、高山れおなさん(『―俳句空間―豈weekly』第94号)の100句選を受け継いだ企画でした。
第163号に登場したのが、波郷の未発表句に注目した西村麒麟さんの「楽しい波郷」。第165号でも井上井月を取り上げ、以後、麒麟さんの切り口が楽しい「俳人紹介シリーズ」として定着しました。新シリーズ「世界は俳句でできている」も本号からスタート。
第164号では今井聖さんの「極私的「金子兜太」 体験」、瀬戸正洋さんの小特集。中島憲武さんの「スズキさん」も久々の復活です。猫髭さんの旅行記「オーロラ吟行」はこの号で大団円。
第166号では「芝不器男俳句新人賞・公開選考会」をレポートしてもらいました。佐間央太さんが「映像配信は如何にして(幸せに)文字通信に敗れたか」を、松本てふこさんが「新しさとは何なのか〈大風呂敷ひろげ編〉〔前篇〕」を寄稿(後篇は第167号)。臨場感たっぷりのレポート掲載は「週刊俳句」のお家芸となりつつあります。
鈴木不意さんが俳句雑誌のデザインにスポットを当てた「〈年老いたデザイン〉を考えてみた」〔前篇〕もこの号(後篇は第167号)。『新撰21』特集企画のひとつだった山口優夢の連載「抒情なき世代」は第166号をもって最終回となりました(このシリーズは『抒情なき世代』のタイトルで邑書林ブックレット№2として本年12月に刊行)。また、受付を開始していた投句作品の掲載が、本号から始まりました。
●
第156号には歌人の斉藤斎藤さんによる「俳句・川柳を読む」が登場、面白い論考でした。久々の「句集好き」では3句集を紹介、俳誌『蒐』を論じたさいばら天気の「デザインは世界を変えるか」もこの号。また、上野葉月さんの青春俳句小説『恋の平行四辺形 北陸湯けむり殺人紀行』を本号と第157号に前後編で一挙掲載。17万字の大大大長編でした。
4月29日に開催した『週刊俳句』3周年記念懇親会で、書家・北村宗介さんの書道ライブが大評判に。パーティの模様は第158号でどうぞ。
第159号は寺澤一雄さんの「江戸俳句・夏」、山口優夢の「奥多摩ホリデー」(第160号との前後編)を掲載。第160号では高野素十を特集しました。また、第159号、第161号では小池康生さんの「『新撰21』、四ヶ月後の気分」を掲載、余波はまだまだ続きます。
『現代詩手帖』2010年6月号に特集された「短詩型新時代」が話題に。それを受けて、第162号に上田信治の、第165号と第166号には歌人・五島諭さんの記事を掲載しました。上田信治による「私家版「ゼロ年代の俳句100句」」(第166号)は、高柳克弘さん(『現代詩手帖』6月号)、高山れおなさん(『―俳句空間―豈weekly』第94号)の100句選を受け継いだ企画でした。
第163号に登場したのが、波郷の未発表句に注目した西村麒麟さんの「楽しい波郷」。第165号でも井上井月を取り上げ、以後、麒麟さんの切り口が楽しい「俳人紹介シリーズ」として定着しました。新シリーズ「世界は俳句でできている」も本号からスタート。
第164号では今井聖さんの「極私的「金子兜太」 体験」、瀬戸正洋さんの小特集。中島憲武さんの「スズキさん」も久々の復活です。猫髭さんの旅行記「オーロラ吟行」はこの号で大団円。
第166号では「芝不器男俳句新人賞・公開選考会」をレポートしてもらいました。佐間央太さんが「映像配信は如何にして(幸せに)文字通信に敗れたか」を、松本てふこさんが「新しさとは何なのか〈大風呂敷ひろげ編〉〔前篇〕」を寄稿(後篇は第167号)。臨場感たっぷりのレポート掲載は「週刊俳句」のお家芸となりつつあります。
鈴木不意さんが俳句雑誌のデザインにスポットを当てた「〈年老いたデザイン〉を考えてみた」〔前篇〕もこの号(後篇は第167号)。『新撰21』特集企画のひとつだった山口優夢の連載「抒情なき世代」は第166号をもって最終回となりました(このシリーズは『抒情なき世代』のタイトルで邑書林ブックレット№2として本年12月に刊行)。また、受付を開始していた投句作品の掲載が、本号から始まりました。
●
0 comments:
コメントを投稿