2010-12-26

「週俳の2010年」回顧〔4〕十月~十二月

「週俳の2010年」回顧
〔4〕十月~十二月
:第180号~第192号 ……さいばら天気


第180号には海外詠10句作品が2つ。村田篠「棘 メキシコ雑詠」と村越敦さん「ムーミンは 北欧雑詠」が並びました。山口優夢が時評で第3回芝不器男俳句新人賞受賞の御中虫さんを取り上げました。

第181号の10句作品は、清水哲男さんの「引退」。上田信治「フェイク俳句」もこの号。

第182号には西村麒麟さんが池内友次郎を取り上げました。俳人の魅力再発見ともいうべきシリーズの人気もすっかり定着。

第183号では、柳人・くんじろうさんの10句「ちょいとそこまで」と杉山久子さん「露の玉」10句、好対照な2作品が並びました。また、この号から次号にかけて、野口る理さんが「詩歌梁山泊シンポジウム」をレポート。

第184号は、恒例となった「落選展」。今年は16名様・16作品の参加をいただきました。

11月は八田木枯句集鏡騒特集ともいうべき様相。まず、第185号関悦史が時評でと取り上げ、第186号第187号と2回にわたって、太田うさぎさんと神野紗希さんが『鏡騒』の魅力について語る対談。さらに第188号角谷昌子さんが世阿弥の能楽との関連から鏡騒』を論じています。

第186号では、北大路翼さんが金原まさ子句集遊戯の家を取り上げました。ハイクマシーンの人気シリーズ「平井照敏 編『新歳時記』(河出文庫) につっこむ」の「秋」もこの号。

第187号には寺澤一雄「秋 九十九句」。また、今年の角川俳句賞受賞の山口優夢の10句作品が、近恵さん、久留島元さんの10句作品と並んで掲載。

第188号では、上田信治が彌榮浩樹句集を取り上げています。

岸本尚毅インタビュー第189号から第190号第191号と3回連載。質量ともに圧倒的なインタビュー記事。連動して、第189号には、生駒大祐さんが岸本尚毅句集『感謝』評、藤田哲史さんが「虚子的安心感」と題する岸本尚毅論を、神野紗希さんが時評欄で岸本尚毅『高浜虚子俳句の力』評を寄稿。

第191号には荒川倉庫「豚百五十句」。また「東京都青少年健全育成条例改正案・可決成立記念
」と銘打って「不健全図書」句を募集。多数の参加をいただきました。山口優夢による時評「ちょうど21回目の時評に新撰21と超新撰21について書く」は、『超新撰21』評としては週俳初。『超新撰21』については来年以降、どんどん取り上げていく予定です。


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