2010-12-12

『抒情なき世代』刊行のお知らせ…山口優夢

『抒情なき世代』刊行のお知らせ
山口優夢


12月8日、山口優夢の第一評論集『抒情なき世代 新撰21の20人を読む』が邑書林から発売されました。

これは2010年1月31日の第145号から6月27日の第166号まで「新撰21の20人を読む」というタイトルで、全11回にわたって断続的に週刊俳句に連載させていただいた『新撰21』の鑑賞文をブックレット化していただいたものです。僕にとっては初めての単著であり、週刊俳句にとっても、初めて書籍化された掲載記事ということになります。

連載時にはうまく書けなかった部分に関しては、かなり加筆訂正させていただいております。個々の鑑賞文についてもそうですが、特に最後のまとめの部分に関しては、昭和30年世代との比較による新撰21世代の特徴の検討を、連載時とは異なる視点も踏まえて行なっております。ブックレットは、連載時の「新撰21の20人を読む」とは別バージョンと考えていただいて結構だと思います。

『新撰21』を読むことを通じて、髙柳克弘や相子智恵、関悦史など話題に上がることが多くても今まできちんと論じられる機会が必ずしも多くなかった若手俳人の俳句に関して、自分なりの見方を示せたと思っています。神野紗希、佐藤文香、谷雄介などの句は、自分自身が学生時代に俳句を続けてゆく中でリアルタイムで影響を受けたものだったから、彼らの句の鑑賞文が自分の初の著作になったことは、個人的にも大変嬉しく思っています。

そういうわけですので、連載時にご覧いただいた方も、そうでない方にも、ご一読いただけると大変ありがたく思います。

『抒情なき世代』は≫こちらからご注文いただけます。

また、この拙著は、基本的には昨年刊行されましたアンソロジー『新撰21』の大変長大な書評と言えます。もしも未読の方がいらっしゃったら、この機会に『新撰21』もどうぞよろしくお願いいたします。

『新撰21』は≫こちらからご注文いただけます。

さらに、ご存知の方も多いとは思いますが、『抒情なき世代』と前後して、アンソロジー『超新撰21』が刊行されました。

『超新撰21』は≫こちらからご注文いただけます。

なんだか邑書林の回し者みたいになってきましたので、この辺で。

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