後記 ● 山口優夢
新年入って3回目、ここからは週俳もほぼ通常営業です。
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アップの作業も終わり、さて、後記は何を書こうかとパソコンの前で伸びをしますと、なんだか目がむずがゆくなってきましたので、目を手の甲でぐりぐりしようと思い、眼鏡を外しました。そのとき、眼鏡の左目のレンズが急にぽんっと外れて床に転がり落ちたのです。どうやら眼鏡の外縁を留めていた小さな螺子がゆるんでいたのでした。慌ててレンズを拾い上げ、元の通りにつけてみても、螺子で止めていた部分がぱかっと開いてしまい、うまく嵌ってくれません。
面倒臭くなって、左目のレンズのない眼鏡をかけると、左右の目の見え方のあまりにひどい違い方に、頭がくらあっと来ます。見たことのないうすい光が左の視界を覆っています。これは、とても気持ち悪い。
螺子の止まっていた部分を手でおさえれば、レンズは元通りにくっついてくれています。手を放すと、レンズも離れます。
仕方が無いので、左手は眼鏡をおさえたまま、右手でこの後記を書いています。右手が、ちょっと痛いです。夜中に壊れた眼鏡をおさえ、片手がつりそうになりながら後記を書いている、なんか、こういう小市民的な哀れさって、俳句っぽくないですか。さあ、ここで一句、と思うのですが、この態勢では句帳を開けません。
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今週号のリンズィーさんの御作は年末の超新撰のシンポジウムを受けて、とのこと。俳句を書く言語を選びとるということ。興味深いところです。それから、長谷川裕さんの新シリーズが始まりました。ウラハイでの連載の番外編です。ウラのウラはオモテ、というわけで、本誌での連載となっています。
時評は、長いお正月休みをいただいております。来週ごろからぼちぼち再起動の予定。
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ではまた、次の日曜日にお会いしましょう。
no.195/2011-1-16 profile
■須藤徹 すどう・とおる
1946年東京都生まれ。神奈川県大磯町在住。第52回現代俳句協会賞受賞。『ぶるうまりん』代表、『豈』同人。句集に『宙の家』『幻奏録』『荒野抄』、評論集に『俳句という劇場』がある。ブログ「須藤徹の渚のことば」。
http://blog.goo.ne.jp/blue1001_october
■三宅やよい みやけ・やよい
1955年神戸市生まれ。現代俳句協会会員。「船団の会」会員、「豆の木」に参加。句集『玩具帳』『駱駝のあくび』。清水哲男『新・増殖する俳句歳時記』木曜日担当。
■長谷川 裕 はせがわ・ゆたか
1950年東京生まれ。「百句会」世話人。句集に『彼等』(西田書店2003年)。
■野口 裕 の ぐち・ゆたか
1952 年兵庫県尼崎市生まれ。最終号となる、二人誌「五七五定型」(小池正博・野口裕)第五号を鋭意作成中。既刊希望の方は、yutakanoguti@mail.goo.ne.jp まで。進呈します。サイト「野口家のホーム ページ」
■菊田一平 きくた・いっぺい
1951年宮城県気仙沼市生れ。「や」「晨」「蒐」各同人、俳句「唐変木」代表。現代俳句協会会員。
■月野ぽぽな つきの・ぽぽな
1965年長野県生まれ。ニューヨーク市在住。「海程」同人、現代俳句協会会員。2008年海程新人賞、09年豆の木賞、10年現代俳句新人賞受賞。
■久乃代糸 くの・よし
1958年生まれ。東京在住。無所属。
■四ツ谷龍 よつや・りゅう
昭和三十三年札幌生まれ、東京育ち。昭和四十九年「鷹」に入会。昭和六十二年、冬野虹とともに二人誌[むしめがね」創刊。平成九年ホームページ「インターネットむしめがね」開設。句集『慈愛』『セレクション俳人・四ッ谷龍集』、2010年12月、句集『大いなる項目』(ふらんす堂)を上梓。
■さいばら天気 さいばら・てんき1955年生まれ。「月天」同人。句集に『人名句集チャーリーさん』(2005年・私家版)。ブログ「俳句的日常」「七曜堂」 twitter
■山口優夢 やまぐち・ゆうむ
1985 年、東京生まれ。東大・早稲田など東京の学生俳句サークルやTHCなどの超結社句会に参加。第六回俳句甲子園団体優勝・個人 最優秀賞。第二回龍谷大学青春俳句大賞大学生部門最優秀賞。第四回鬼貫青春俳句大賞優秀賞。好きな惑星は火星。2008年12月より銀化所属。アンソロ ジー『新撰21』(2009)に参加。2010年第56回角川俳句賞受賞。ブログ「そらはなないろ」
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2011-01-16
後記+プロフィール 195
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