後記 ● 西原天気
このあいだ、有料駐車場の入り口で、ぼんやり考え事をしながら、歩いていたら、いきなり、ガツン!と衝撃を感じて、気がつくと、メガネがない。こういうときは、例の横山やすしの「メガネ、メガネ」と探す芸をやらないといけないところですが、そんな余裕はない。地面からメガネを拾い上げると、ぐんにゃりと曲がって、まるでトニー谷のメガネのよう。ツルをぐにっと指で元に戻して、どうやらレンズは無事のようです。
何が起こったのかというと、駐車場に入っていったクルマのあとについて、ふらふらと歩いて入っていこうとしたとき、クルマの通り過ぎたあと降りる手筈の遮断機が手筈どおりに降りてきて、私の顔を直撃したのでした。
小鼻のあたりがひりひりするので、触ってみると、血!
でも、まあ、吹き出すほどは出ていないので、固まるのを待つことにした。血小板、でしたっけ? その働きはさすがで、ひとりでに血は止まりましたが、ちょっと間違っていれば、鼻がもげていたかもしれません。
みなさん、遮断機にはくれぐれも気をつけてください。というか、人が歩いちゃいけない場所を歩くのは危ないです。
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そんな鼻ででかけたのが、角川俳句賞の授賞式+新年会でした。望月周さんと山口優夢さんの挨拶はともに人柄のよく伝わる、とてもいい挨拶でした。パーティー会場では、思いのほかたくさんの方にご挨拶できました。みなさん、この週刊俳句を愛読いただいているようで、うれしいかぎりです。
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私事で恐縮ですが、俳号の表記を昔の「西原天気」に戻しています。理由は話すと長くなるので、とりあえず、こうしてみましたということで。
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今週号は、回文俳句という変化球が冒頭。青木亮人さんの子規論、寺澤一雄さんの江戸俳句、またこの号からスタートした【『超新撰21』を読むシリーズ】、おなじみの連載、さらに【週俳12月の俳句を読む】。今週もまた充実のラインナップとなりました。ゆっくりお楽しみください。
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それでは、また、次の日曜日にお会いしましょう。
no.196/2011-1-23 profile
■井口吾郎 いぐち・ごろう
「月天」「百句会」「水の底楽団」ほか所属。ブログ「死んだら談志」
■青木亮人 あおき・まこと
1974年北海道生まれ。近現代俳句研究者。同志社大学ほか講師。学術論文に「スケートリンクの 沃度丁幾―山口誓子『凍港』の連作俳句を読む―」(『スポーツする文学』〔青弓社、2009〕)、評論に「風生、万籟を絶つ」(「俳句研究」2009年秋号)など。 twitter。
■寺澤一雄 てらさわ・かずお
1957年生まれ。「恒信風」「晩紅」「雷魚」「天為」所属。
■野口 裕 の ぐち・ゆたか
1952 年兵庫県尼崎市生まれ。最終号となる、二人誌「五七五定型」(小池正博・野口裕)第五号を鋭意作成中。既刊希望の方は、yutakanoguti@mail.goo.ne.jp まで。進呈します。サイト「野口家のホーム ページ」
■神野紗希 こうの・さき
1983年6月4日、愛媛県松山市生。句集に『星の地図』。お茶の水女子大学博士課程在籍。
■長谷川 裕 はせがわ・ゆたか
1950年東京生まれ。「百句会」世話人。句集に『彼等』(西田書店2003年)。
■村上鞆彦 むらかみ・ともひこ
1979年大分県宇佐市生まれ。「南風」編集長。俳人協会会員。
■阪西敦子 さかにし・あつこ
1984年より「ホトトギス」生徒・児童の部、1995年より「ホトトギス」雑詠、「円虹」へ投句。2008年より「ホトトギス」同人。合同句集「野分会2」、「新撰21」(作家小論執筆)。2010年、第二十一回日本伝統俳句協会新人賞受賞。
■興梠 隆 こうろき・たかし
1962年鹿児島 県生まれ、東京都在住。「鶴」を経て現在「街」所属。俳人協会会員。twitter (
https://twitter.com/radio_gagarin )
■久留島元 くるしま・はじめ
1985年1月11日生。第四回俳句甲子園出場。塩見恵介に師事。同志社大学大学院在学。専攻は説話文学。「船団」会員。blog「曾呂利亭雑記」
■馬場龍吉 ばば・りゅうきち
1952年新潟県生まれ、東京都在住。第49回(2004年)角川俳句賞受賞。俳句誌「蒐(syuu)」編集・発行人。俳俳本舗BBS=http://8214.teacup.com/haiho/bbs
■上田信治 うえだ・しんじ
1961年生れ。「ハイクマシーン」「里」「豆の木」で俳句活動。ブログ「胃のかたち」
■西原天気 さいばら・てんき1955年生まれ。「月天」同人。句集に『人名句集チャーリーさん』(2005年・私家版)。ブログ「俳句的日常」「七曜堂」 twitter
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2011-01-23
後記+プロフィール 196
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