2011-05-29

シンポシオンⅣ・ポスト造型論のお知らせ

現代俳句協会青年部シンポシオンⅣと番外編勉強会のおしらせ
シンポシオンⅣ ポスト造型論


金子兜太が1960年代に議論を主導したいわゆる「造型論」は、現在から振り返って見ると種々の理論的問題をともなっているとはいえ、「写生」という曖昧な概念からはじまった近代俳句の中に一つの全く別の流れをつくったという点で歴史的なエポックであったという事ができるだろう。しかし、それ以後の時代状況や俳句状況の変化とともにそのインパクトはうすれていったようにも見える。「造型論」の論理の大枠を近代俳句の「写生」という概念と対比してみるとき、その帰結は現代俳句における表現形式の変遷を正確に預言していたと解釈できる面がある。もっと広義にいえば、「造型論」とは、俳句において、俳句を捨てて世界をみてみようとした試みであったという事もできるだろう。

俳句の現代、俳句の未来を考えるとき、造型論はなにを物語ることができるのか。新世代の俳句の書き手や批評家が、造型論以後の造型性を読み解く。

討議者 宇井十間 神野紗希 外山一機
※討議の後フリーディスカッション(参加者全員による意見交換)を行います。
    
日時 6月11日(土) 13時30分~16時30分(予定)

会場 せたがや文化財団ワークショップ室のB(展示室)
〒154-0004
世田谷区太子堂 4-1-1 キャロットタワー4F (最寄り駅:三軒茶屋)

参加費 1,000円

定員 35名(受付順)

お申し込み、お問い合わせなど 現代俳句協会青年部
〒101-0021 東京都千代田区外神田6-5-4 偕楽ビル7F現代俳句協会
TEL 03-3839-8190  FAX 03-3839-8191
<E-mail>genhaiseinenbu@yahoo.co.jp

※シンポシオンⅣに先立ち、青年部勉強会番外編「金子兜太の句集を読む2」を6月5日(日)14時から西荻南区民集会所第1集会室 で行います(定員20名)。『暗緑地誌』『東国抄』を取り上げる予定。
こちらのお申し込みは上記青年部メールアドレスのみで受付ます。

「東国抄」担当:日下野由季氏
「暗緑地誌」担当:宇井十間(青年部)

0 comments: