流星嵐 笹木くろえ
金風を巻き取るために立つる指
大空に触れ放題の黄葉かな
黒葡萄奥また奥へ続く部屋
消えてゐるテレビの中の秋日和
行く秋の椅子の脚から椅子の生ゆ
数珠玉と思ふなかなか実を付けぬ
鳩吹いて失くしたものを数へをり
郁子の実の卵になれぬ重さかな
空白の今期の帳簿蓼の花
流星嵐長針短針重なりぬ
●
2011-11-06
10句作品テキスト 笹木くろえ 流星嵐
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俳句にまつわる諸々の事柄。
photo by Tenki SAIBARA
流星嵐 笹木くろえ
金風を巻き取るために立つる指
大空に触れ放題の黄葉かな
黒葡萄奥また奥へ続く部屋
消えてゐるテレビの中の秋日和
行く秋の椅子の脚から椅子の生ゆ
数珠玉と思ふなかなか実を付けぬ
鳩吹いて失くしたものを数へをり
郁子の実の卵になれぬ重さかな
空白の今期の帳簿蓼の花
流星嵐長針短針重なりぬ
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