水 音 髙勢祥子
教会に並ぶ長靴冬紅葉
冬の蠅叩くと放課後の如し
鉄打ちし記憶どこかに雪催
枯原の中の灯台ならば抱く
冬の夜のバス身震ひをして止まる
マフラーに顎を預けて固き耳
鍵盤のぽつぽつ沈む冬の星
近づくと白鳥の胸よごれたる
冬帽子もらふ兎の子のやうに
水音を持たぬ手首よ山眠る
●
2011-12-04
10句作品テキスト 高勢祥子 水音
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photo by Tenki SAIBARA
水 音 髙勢祥子
教会に並ぶ長靴冬紅葉
冬の蠅叩くと放課後の如し
鉄打ちし記憶どこかに雪催
枯原の中の灯台ならば抱く
冬の夜のバス身震ひをして止まる
マフラーに顎を預けて固き耳
鍵盤のぽつぽつ沈む冬の星
近づくと白鳥の胸よごれたる
冬帽子もらふ兎の子のやうに
水音を持たぬ手首よ山眠る
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2 comments:
鉄の句が好きです~
『スピカ』で高勢祥子さんの一句が取り上げてられています。
≫http://spica819.main.jp/yomu/4556.html
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