樹間 下坂速穂
鵯は影目白は光寒明くる
梅咲いてけふ宮中の遊びせむ
中指の少し大きく針祭る
一声もあげずに人や涅槃寺
春の猫身にある愁舐めつくし
灯すと雨の音する雛の間
子規ねむる町の北窓開きけり
木を守る人に木の添ふ彼岸かな
光にも音あるごとく芹の水
なんとなく目白のほとり春の鳥
●
2012-03-04
10句作品テキスト 下坂速穂 樹間
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photo by Tenki SAIBARA
樹間 下坂速穂
鵯は影目白は光寒明くる
梅咲いてけふ宮中の遊びせむ
中指の少し大きく針祭る
一声もあげずに人や涅槃寺
春の猫身にある愁舐めつくし
灯すと雨の音する雛の間
子規ねむる町の北窓開きけり
木を守る人に木の添ふ彼岸かな
光にも音あるごとく芹の水
なんとなく目白のほとり春の鳥
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