少年時代 横山尚弘
帰宅即空地集合春一番
残雪の父の足跡辿りけり
落人の谷の深奥雛の宿
啓蟄やどんと構える祖父の飛車
小さな手は小さな土筆を誇りけり
君の名を書いては消して春の海
春愁やサッカーボールに白と黒
追ひかけて追ひかけてなほ飛燕舞ふ
エイプリル・フール二階の窓から飛んでみる
黄色帽一列に行く始業式
●
2012-03-11
10句作品テキスト 横山尚弘 少年時代
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俳句にまつわる諸々の事柄。
photo by Tenki SAIBARA
少年時代 横山尚弘
帰宅即空地集合春一番
残雪の父の足跡辿りけり
落人の谷の深奥雛の宿
啓蟄やどんと構える祖父の飛車
小さな手は小さな土筆を誇りけり
君の名を書いては消して春の海
春愁やサッカーボールに白と黒
追ひかけて追ひかけてなほ飛燕舞ふ
エイプリル・フール二階の窓から飛んでみる
黄色帽一列に行く始業式
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