新刊案内 hi→ vol.7
楢
2012年4月、hi→の最新号(vol.7)ができあがりました。
春号の吟行は葛西臨海公園まで足を伸ばしました。
臨海とは、うみにのぞむということです。
砂浜のうえを飛びたつ千鳥、空の遠くに浮かぶ凧をながめながら、定まらない視点を感じていました。
潮風に吹かれ吹かれていたせいかもしれません。
春の霞の前ぶれだったのかもしれません。
カレンダーアートワークの絵を寄せてくださったのは、三宅瑠人さん。
鳥の尾羽、変わった形をした小石、模様のある卵の殻。
全てが宝ものだった頃を思いだします。
さんぽするのは、決まって春うららかな昼下がりだったような。――「起きているのはわたしだけ。」とジェインはいって、たいへん楽しくなりました。「こうやって、ひとりだけで横になってると、いろんな考えごとができるわ。」そしてジェインは、両ひざをあごのところまでひきよせると、巣にこもるように、寝台のなかでからだをまるくしました。「さあ、わたしは鳥よ!」とジェインはひとりごとをいいました。「ちょうど、かわいい白い卵を七つ産んだところ。羽根でかこってあたためてかえすの。クックッ!クックッ!」
『帰ってきたメアリー・ポピンズ』「わるい水曜日」より引用
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2012-04-22
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