こんにちは
衣衣
世界の皆様、はじめまして。
俳句系zineを作っているhi→のメンバーの衣衣です。
hi→は女子4人(衣衣、藍子、伊吹、楢)からなるユニットです。
発行は年4回の季刊。季節ごとに、3ヶ月のカレンダーと、俳句と、俳句を使った「変奏」からなる小さな冊子です。
zineは”ジン”と読みます。zineとは、magazineの”zine”で、流通を通さず自分たちで作る印刷物のことを通称して言います。コンピューターとDTPシステムの発展により可能となった「ひとり遊び」メディアとして認識していただければと思います。
ひとり遊び。
そう、zineって……と言うかあらゆる表現媒体において、ひとり遊びの感覚ってとっても大事。だけど、それはある種の危険さも含んでいるなと思っています。私であることを突き詰めるがために、息苦しかったり、乱暴だったり、あるいは誰かの視線を気にしすぎていたり。
自分が何か作るときに、そのバランスがわからなくなって立ち止まることがよくありました。
俳句はゆるやかにその境界を”句会”という方法において、飛び越えている、と初めて句会をしたときに感じたんですよね。
あの“飛び越えて行く”かんじ。
(あたし、女の子でよかったなあ。女の子って大変だなあと思うことも振れ幅が広くなってきたけど。)
深夜の帰り道なんかに、ちょっと酔っぱらってそう思えるようになったのは、30歳を過ぎてから。
同じ感慨で「俳句やってよかったなあ」と思います。
季節がキラキラした言葉として落ちてくることを知ったから。
時間が過ぎても季節がめぐってくることや昔の人と季語でつながっている感覚にくらくらする気持ちよさを感じたから。
わたしがわたしであることと、あなたがいることが等しくあることに冷静になれたから。
自分だけの感覚と、自分一人だけではだめな感覚。
そういうものを大事にして、世界に「こんにちは」を言い続けること。
俳句と、女の子であることと、zineを作ることの感覚がわりとイコールで、だからこそこの冊子を作り続けているような気がしています。
2012-04-22
Hi→010■こんにちは・・・衣衣
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