2012-04-22

Hi→052■イベントによせて なぞなぞとかけ算・・・初(Qui)

なぞなぞとかけ算 

初(Qui)


「句会って面白い!」これが、去年の夏、浅草で開かれたhi→のイベント後に感じたことである。

初めて句会に参加して面白いなぁと思ったのは、集めたみんなの詠んだ句を自分以外の句を清書することで、誰の詠んだ句かわからなくしてしまう清記である。
そんな作者不明状態の句を見ながら、自分がいいなぁと思う句を選び(選句)、その選んだ句を進行役が読み上げた(披講)時に詠み手が名乗り上げて(名乗り)、初めて「あぁ、この人の句だったのか」と「なぞなぞ」の答えを知ったときのような感覚を味わうのである。
また、自分の詠んだ句から選者の受け取ったイメージの違いを知るのも面白い。

さて、hi→のイベントの特徴に「変奏」がある。最初は何のことかまったく分からなかったのだが、「かけ算」のことだと解釈している。
単に句会をするだけでなく、古書や書道といった俳句以外のジャンルとコラボレーション(かけ算)することで生まれる面白さ。
世のアイデアの99%は既存のものの「かけ算」なんて話もあるように、一つの世界の中にとどまるのではなく、いろんなジャンル・人と交わることで生まれる「開かれた感じ」が、hi→のイベントの楽しさなんだと思う。

どんなジャンルでも、関わる時間が長くなればなるほどベクトルが内に内にと向いていってしまうものだが、hi→のメンバーを見ていて感じるのは、旅人のようになんとも楽しそうに風景を変えていく、ある種の潔さである。
hi→の4人も4姉妹のように仲がよさそうに思えるが、馴れ合いではなく、それぞれが自分の「部屋」を持った大人な関係なんだろうなぁ。
互いの才に敬意を払いつつ、それぞれの見てきた風景を掛け合わせた変奏は、hi→の誌面からも感じられる。

ちなみに、6号まででているhi→の中でも様々な変奏があるのだが、句から読み解かれた短編をいつも楽しみにしている。
中でも好きなのは、楢さんの神様とお祭りの留守電の話(Vol.4掲載)、伊吹さんの印刷室の話(Vol.5掲載)そして衣衣さんのハシモトさんの話(Vol.5掲載)。
あっ、あと日比さんのレシピのおまけも(密かに復活してほしい...*hi→より:最新号のVol.7で復活しています)。

4月はイベントも2本に増え、俳句×書道に加えて俳句×製本なんてイベントもあるみたいで楽しみにしているのだが、もっと想像できないかけ算もみてみたいなぁと思ったりするのである。
「俳句×漫画」とか「俳句×登山(ハイク)」とか「俳句×料理」などなど。
どうでしょ?hi→のみなさま。

好き勝手なことを並べたけど、これからもhi→の変奏の心地よい刺激を味わいにイベントに参加したいと思う。


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