山崎祐子 追 伸
蛇穴に入り東京に不発弾
追伸を長々と書き火恋し
神の留守もろもろの種浅く撒き
掻き込む父啄む母よ石蕗の花
仏飯をていねいに盛り冬の鵙
猫舌が寄りて焙じ茶堀炬燵
凩や欠けたる月を置き去りに
ひよいと出す手が綿虫を殺めけり
神杉に重力綿虫の自在
耳鳴りも獣の声も冬泉
●
2012-12-02
10句作品テキスト 山崎祐子 追伸
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photo by Tenki SAIBARA
山崎祐子 追 伸
蛇穴に入り東京に不発弾
追伸を長々と書き火恋し
神の留守もろもろの種浅く撒き
掻き込む父啄む母よ石蕗の花
仏飯をていねいに盛り冬の鵙
猫舌が寄りて焙じ茶堀炬燵
凩や欠けたる月を置き去りに
ひよいと出す手が綿虫を殺めけり
神杉に重力綿虫の自在
耳鳴りも獣の声も冬泉
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