ワッフル売 石井薔子
残る鴨川面は錆の花の泡
白玉を水に放つや心揺れ
箱一杯のレースハンカチ舌痛む
鉄線花週に一度の肉の皿
藤に触るワッフル売の紙帽子
明早し重き時計を嵌めてより
朝曇トングつかえる小抽斗
パレードの後半雹にちぎれつつ
水銀灯白じろ汗の出ぬ体
岩礁の苔のぬめりの深き夏
●
2013-06-09
10句作品テキスト 石井薔子 ワッフル売
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俳句にまつわる諸々の事柄。
photo by Tenki SAIBARA
ワッフル売 石井薔子
残る鴨川面は錆の花の泡
白玉を水に放つや心揺れ
箱一杯のレースハンカチ舌痛む
鉄線花週に一度の肉の皿
藤に触るワッフル売の紙帽子
明早し重き時計を嵌めてより
朝曇トングつかえる小抽斗
パレードの後半雹にちぎれつつ
水銀灯白じろ汗の出ぬ体
岩礁の苔のぬめりの深き夏
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